開催レポート

10月31日(土)から11月1日(日) にかけて、歩行者移動支援アイデアソン・ハッカソン@本郷が開催されました。

今回は6チームが参加。会場の東京大学本郷キャンパスダイワユビキタス学術研究館(東京都文京区)で、「歩行者移動支援に関するアプリケーション開発」というテーマでアイデアソン・ハッカソンを実施しました。1日目は、東京都文京区本郷地区、東京大学構内のフィールドワークを実施し、地域の概況や課題を確認、それら知見を踏まえたアイデアソンを実施しました。1日目後半と2日目、合計12時間の開発時間でアプリケーション開発を実施し、各チームが成果を発表し、その後、主催者等も含めた会場全員の投票により、最優秀賞を決定しました。その他、審査員特別賞が発表されました。

フィールドワーク

東京大学本郷キャンパス、周辺市街の障壁(バリア)の状況、観光名所等を確認。

アイデアソン・ハッカソン

オープンデータ、フィールドワーク結果等を参考に、どのようなアプリケーションを作成するか、チームごとにアイデア出し。

アイデアをもとに、アプリケーションを開発。

成果発表

アプリケーション開発の成果を、デモンストレーションを交えて発表。

表彰式

成果発表の後、審査を行い、チームに賞状を授与。

受賞一覧

最優秀賞

チーム名 チームえぼりゅーしょん
アプリケーション名 あなたのためのルート検索
利用データ 歩行空間ネットワークデータ、施設データ、オープンストリートマップ
アプリケーションの概要 楽なコース、鍛えるコース、最短コース等、自分の好きな道が検索可能なアプリケーション。各コースのバリア等の情報は、画面に円グラフで表示し、確認することが可能。また利用者からの通行情報のフィードバックが可能。

Challenged賞

チーム名 坂村・越塚研究室
アプリケーション名 らくなびアプリ
利用データ 歩行空間ネットワークデータ、施設データ
アプリケーションの概要 点字ブロックは視覚障がいのある人にとって大切な情報であるが、車いす使用者や子供連れ親子等にとって点字ブロックのある道を通行する際、バリアとなることがある。そこで点字ブロックがある場所、ない場所を選択して、歩行者のニーズに応じたルート案内を提供。周辺施設のレビューも投稿可能。

地域貢献賞

チーム名 どこでも臨場感
アプリケーション名 Chair naviアプリ
利用データ 歩行空間ネットワークデータ
アプリケーションの概要 グーグルストリートビューと地図を連動し、出発地から目的地までの沿道の様子や路面の様子を画像で確認することが可能なアプリケーション。
アプリケーションのURL https://youtu.be/x97XVzVgdZM (動画)
今回作成されたオープンデータ https://flic.kr/s/aHskoLMTHK (本郷三丁目から東大までの写真データ)
https://flic.kr/s/aHskkdSzJM (本郷三丁目から東大医学部付属病院までの写真データ)
(CC-BYで利用可)
チーム名 本間家
アプリケーション名 家族の外出盛り上げアプリ
利用データ 歩行空間ネットワークデータ、施設データ
アプリケーションの概要 家族を対象としたアプリケーションはあまり見かけられないため、家族みんなが利用可能なアプリケーションの開発を計画。高齢者は歩行経路内にあるベンチを多く利用するため、東京大学本郷キャンパス内にあるベンチの情報や家族で楽しめる写真スポット情報を独自に追加。
今回作成されたオープンデータ ダウンロード (CSVファイル)
(CC-BYで利用可)

東京大学賞

チーム名 BearCat
アプリケーション名 MMaps
利用データ 施設情報、オープンストリートマップ
アプリケーションの概要 外国に旅行する際、自身が自国で利用するモバイル通信はオフにすることを想定。海外旅行に行く人、来る人をターゲットにし、事前にダウンロードした情報を通信ができない旅先でも利用可能とするアプリケーションを開発。
チーム名 チーム幕張
アプリケーション名 Hokoo
利用データ 歩行空間ネットワークデータ
アプリケーションの概要 「CSV形式やエクセル形式のオープンデータは、開発者の視点では、扱いにくい形式である。」という意見を参考に、CSVで提供されている歩行空間ネットワークデータをJSON APIとして提供し、データベース化するアプリケーションを開発。